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てにらぼ

テニスを科学する -tennis training lab-

テニスと緊張

試合の心理

 

練習ではいいプレーができているのに、本番で力を発揮できない。

多くの方がこの悩みに直面すると思います。

高速フォアハンドとスーパーサーブを試合で使うために、必要な心理状態というものがあります。

 

まず練習と試合の違いは具体的になんでしょうか。客観的になって、考えてみましょう...

 

・勝敗を意識する

・観客がいる

・特別な人(異性・親・先生)が見ている

・時間的な余裕がない

 

このように心理的なストレスが多いので、試合はストレスに打ち勝つ能力を競う場であるとも言えます。

試合は練習の6割出せればいいという根性論がありますが、正しいメンタルコントロール法さえ身につければ誰でも試合で最高のパフォーマンスを発揮できるようになりますヨ!

 

 

良いプレーが出来る時の心理状態とは

 

心理的なストレスに体は敏感に反応します。まずストレスを脳が感じとり、自律神経系の中の交感神経が心拍数を上げたり血圧を高めたりして普段の練習とは違う体の状態を作ります。普段の練習でも交感神経は働いているのですが、過度の緊張により過剰に働いてしまうわけです。

 

こうした状態のことを「あがり」といいます。

逆に「さがり」もあります。。

 

「さがり」は逆に興奮が冷めて気分が乗らない状態のことを言います。この情緒的な興奮の度合いをコントロールすることが「メンタルコントロール」です。イメージできるように視覚化してみましょう。

 

                冷静かつ大胆に!

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図の縦軸は運動のパフォーマンス・横軸は覚醒状態をあらわしています。

覚醒状態が高い状態が「あがり」、低い状態が「さがり」となります。

 

逆U字の曲線が3つ書かれていますが、これは最適水準(ピークパフォーマンス)が競技により異なることを示します。例えば、単純で容易な運動課題短距離走・水泳・重量挙げ等)は赤線のように興奮してる時に最適水準がありますし、より正確性や巧緻性が求められる動作(PK・フリースロー・アーチェリー)は青線のように落ち着いている時に最適水準があるということになります。

 

では、テニスの最適水準はどこにあるのでしょうか?

 

テニスは集中力を保ちながら冷静な判断をして、時には大胆に攻めていかなければいけません。そのため黄色の山の頂点「冷静かつ大胆に!」な精神状態がゾーン状態(無意識に良いパフォーマンスが発揮できる状態)を作り出してくれます。

 

リラックスしすぎると動きのスピードが落ちて積極性がなくなりますし、興奮しすぎるとガチガチでミスが増えてしまいます。テニスなど球技は基本的に中位の興奮状態を維持できるようにしましょう。

 

しかし試合中は絶え間なく、焦りや不安から「あがったり」、もうダメかも・・・と気分がのらず「さがったり」するものです。

次回はこれらをコントロールする「メンタルコントロール」の具体的な方法を書いていきたいと思います。